INTERVIEW

インタビュー

ディチャーム株式会社 藤吉明日香さん「自分にとって大切なことを核にし、それが実現できる環境を求めるべき」

はじめに

今回は、ディチャーム株式会社の藤吉明日香様にお話を伺いました。長年広報としてキャリアを重ねて来られた藤吉様がディチャーム社に時短正社員として転職した経緯や、スタートアップでのお仕事・働き方について、貴重なお話を伺うことができました。

ディチャーム株式会社 藤吉明日香さん

【略歴】
成城大学文芸学部卒業後、在京ラジオ局で16年半勤務。広報担当として幅広い業務を担当、番組制作にも携わる。
その後、保育事業・介護サービスを行う企業の人事部にて、一年半に渡り採用を担当。
2019年5月よりスイーツバイキングを全国展開する企業の広報に従事。
2020年1月よりディチャーム株式会社に入社し、時短正社員として広報と採用を担当。

【ディチャーム株式会社 概要】
ミッション:「生きることを最後まで楽しむことができる社会」を目指す
事業分野:訪問美容事業、レクリエーション企画、訪問歯科事務代行事業、マーケティング事業、マーケットリサーチ事業
設立年:2002年
社員数:300人(パート及び業務委託を含む)
企業HP→https://www.dignitycharm.co.jp/

大手在京ラジオ局で広報としてのキャリアをスタート

‐大学卒業後に入社されたラジオ局では、どのようなお仕事をされていたのですか?

私は中学生の頃から番組作りの仕事に興味があり、放送局に入りたいと思っていました。しかし、実際にラジオ局に入社した私が担当したのは、広報の立ち上げという仕事でした。「広報ってどういう仕事?しかも放送局の広報って何をやるのだろう」というところからスタートしました。

ラジオ局で勤務していた16年の間、番組制作や営業、営業サポート等の仕事もしましたが、広報に従事した期間が、一番長くなっていました。プレスリリースの作成、記者とのリレーション構築、取材対応などを重ねて実務を学び、他社の広報活動も研究しながら、広報としての経験を積んでいました。

「こういう番組、企画をするからそれを世の中の人に聴いてほしい」という想いで広報活動に邁進していましたが、社内だけでなく、記者をはじめとする社外の方とコミュニケーションを深めていくことで自社の番組を沢山の方に知ってもらえることに、広報の醍醐味や面白みを覚えていきました。
そうして、もっと広報の仕事を学ぼうと他社の広報担当者との情報交換を積極的に行なったり、社外のセミナーへも進んで参加したりしていました。

更なるキャリアアップのために16年在籍した放送局を退社

その頃、私生活ではご結婚、ご出産というライフステージの変化を迎えられました。育児休暇で仕事を離れたことで、「やはり私は仕事がしたいのだ」と気付かれたそうです。
復職後は周囲の理解や協力もあり、公私共に順調な日々を過ごします。


復職後2年程時短で働くうちに、仕事に対する意欲が更に湧いてきました。他の業界で広報を学びたいという気持ちが芽生え、転職を決意しました。その頃はまだ時短勤務で転職ができる概念はなく、フルタイムで転職をしました。

その後、保育事業、介護サービスを行う企業の人事部で採用広報や採用業務、入社研修、入社後の定着面談フォローを担当します。しかし、ハードワークする中でお子さんが入院された経験をきっかけに働き方を考え直し、一年半程で退社を決断されます。そして、その後はスイーツバイキングを全国展開する会社の広報に従事していました。

ママテラス事務局からの紹介で、とりあえず面談に向かう

‐ママテラスにご登録したきっかけについて教えて下さい。

スイーツバイキングの広報に勤める前の、2019年2月頃に登録していました。SNSでママテラスのことを知り、「時短正社員としての転職の道があるのか」と驚いたのです。
しかし、その時は半信半疑というか、「転職市場は、やはりフルタイムでないと難しいのではないだろうか」と思い込み、その数か月後にフルタイムで転職をしました。

‐当社からディチャーム社の採用広報ポジションのご紹介をしたのは、2019年10月でしたね。

はい。既に転職していたのでママテラスでは登録情報を企業へ公開していなかったのですが、ママテラス事務局の方からメールがあり、ディチャーム社を紹介されました。

当時の仕事に不満があったわけではありませんが、今後の自分の将来や子供の就学後についての不安が広がっている時でもありました。ご連絡を頂いたので、「とりあえずお話を聞いてみよう」とディチャーム社との面談に伺ったのです。
とはいえ、これまでの広報経験はエンタメ系が主だったので、高齢者向け事業を行うディチャーム社での広報が私に務まるだろうか?と当初は半信半疑でした。

インタビュー時の藤吉さん

共感できる理念とワークライフバランス、勤務地に魅力を感じる

初回の面談より社長とお会いする機会を頂けたのですが、本当に気負わず行ったので、リラックスして話ができました。
面談で話をしているうちに、自分がなぜ、元々メディアの中でもラジオでの仕事を選んだのかということを思い返しました。テレビのように「皆」に向けた媒体とは違い、ラジオは「あなた」に向けた1対1のコミュニケーションが根底にあり、社会的に強い立場の方だけでなく、弱い立場の方にも寄り添うメディアで、そういった立場の人達にも放送を届けている仕事という意識がありました。
その想いに立ち返りながら、受け身がちなパッシブシニアがポジティブシニアになるサービスを目指すディチャームの理念に、だんだんと自分の中でより高い関心と共感を覚えていきました。

また、ディチャーム社から頂いた「時短正社員での広報」というお話は、当時息子の入学を控えていた私にとって、息子の今後の学校生活をフォローしながら、自分のキャリアも止めずにいられるというワークライフバランスの点でもとても魅力的でした。

そして、勤務地が自宅から近いという点も今回の転職のポイントとなりました。以前は報道機関の為、有事のニュースの際など家庭より仕事を優先する使命感もありましたが、子供が産まれてからは、そのような事態への不安と葛藤を感じていました。守るべき家族ができた今、万が一災害などに直面しても家族の元に近くから駆けつけることができる環境という点も大きかったです。

社長ととことん話して不安を解消、ディチャーム社への入社を決意

‐順調に選考を進んで内定を頂いたものの、そこで悩まれた時間があったかと思います。

とはいえ、当時は少し転職に臆病にもなっていました。年齢を重ね、子供がいて、転職できるのだろうか?転職できたとしても、また無理をする環境でやらざるを得ないのではないかという不安。『時短正社員』と言うと、どれくらいのプロフェッショナル性が求められるのだろうという不安。長く広報に携わってきた自分の経験が、広報の専門職として役に立つのかという不安。本当に様々な不安がありました。

内定を頂いた後、これらの不安を抱えて悩んでいたのですが、ママテラス事務局の方からご連絡頂き、背中を押してもらったことがとても大きかったです。ご助言もあり、ディチャーム社と追加面談を設けて頂き、気になる点は遠慮せずに質問させて頂きました。

社長より、創業からの会社の歴史を、大変だった時代も含めてありのまま話して頂き、誠意を感じられたことも理解に繋がりました。
また、これまでの経験した業界と大きく異なることへの不安もお伝えする中、私を選んで頂いた理由や期待についてお話し頂き、自分の中で新たなステップアップへの決意に至りました。

責任とやりがいを感じながら業務に励む

-2020年1月に入社されて、どのようなお仕事をされていますか。

広報全般と採用業務を担当しています。

入社後まもなく、本社社員に一対一でインタビューをする機会をもらい、この会社に入った理由や今まで感じてきたことなどについて話を聞かせてもらい、自分なりに会社理解を深めたのですが、この経験が今も大変参考になっています。

これまでの経験から社内広報の大切さを強く感じていたので、今社員はどのような気持ちで、会社や仕事に何を求めているのか、それを広報の力でどのようにバックアップできるのか、というところを意識し、社内報のリニューアルも行ないました。社員の「今」を伝えるべく、社内取材をして原稿を作り、配信を行なっています。取材を通して社内のコミュニケーションも同時に図れるので、大変楽しくやりがいもあります。

‐そのような取組みをする際には、社内のどなたかに相談して行うのですか?

上司にはもちろんですが、他部門の方にも意見を求めたりして、参考にさせてもらうことも多いです。広報業務については直接社長とのやり取りさせて頂くことも多い為、やりたいことの目的と内容を伝え、社長にも理解を頂いて進めています。
思っていた以上にトップとの距離が近いこともこの仕事の醍醐味だと感じます。全社的にも「広報は藤吉に任せているから」というスタンスを取ってくれているので、責任とやりがいを感じながら仕事をしています。

時短勤務に在宅勤務が加わり、子供との時間が充実

‐勤務はどのようなスケジュールですか?

当社は9時から18時が就業時間なのですが、私は1時間の時短勤務で17時終業です。
また、コロナウィルスが拡大したタイミングで、4月から試験的に在宅勤務が始まりました。国の緊急事態宣言解除後には出勤も再開しましたが、現在は週1~2日ペースで本社に出勤し、それ以外は在宅勤務をしています。

‐今回のご転職理由の1つはワークライフバランスでしたが、今年から小学生となったお子さんの育児と、お仕事とのバランスはいかがですか?

コロナの影響で、小学校がスタートしたのは6月でした。子供も私も不安な状況の中でそばにいることができ、よかったと思っています。

今は、私の出社日には子供は学童保育に行き、在宅勤務時には15時過ぎに帰ってきて、それから17時まで宿題をやったり、友達と遊んでくれています。「5時まではお母さんも仕事を頑張るから」ということを子どもも理解してくれているようです。

時短勤務、五反田勤務ということで満足していたのですが、その上在宅勤務の環境で子供を「お帰りなさい」と迎えられるようになり、保育園の頃よりも一緒にいられたりサポートできている感覚があるのが嬉しいです。

コロナ禍以前の美容サービスの様子。現在は徹底した新型コロナウィルス感染症対策の上、サービスを提供している。

限られた時間でしっかりパフォーマンスをあげる!

‐時短勤務を始める際にキャリア向上への不安を口にされていましたが、その点はいかがでしょうか?

キャリア面では、もちろんまだ途上だと思っています。コロナウィルスによって大きな変化が起こっている中でも、柔軟にやっていける力は付けていきたいと思っています。

時短勤務の恩恵を得ている実感があるので、この働き方を続けていくためにも、自身の役割をしっかり果たしたいという気持ちは以前に増して強いです。限られた時間でしっかりパフォーマンスを上げることで、時短であってもプレゼンスを高めることに繋がればと思っています。

‐時短勤務の中で成果を出すための工夫等、何か意識されていることはありますか?

少し前までは、私の中に「時短正社員は会社から戦力と思われにくいのではないか」という思いがあり、引け目を感じる部分も正直ありました。今もそういう不安が全くないわけではありませんが、自らの働き次第で周囲の意識は変わると思いますし、そのような思いを払拭できるよう成果を出していきたいと日々取り組んでいます。

ただ、無理をし、詰め込み過ぎてペースを崩せば、過去の経験も無駄になってしまうので、自分の中に調整できる余白と、きちんと仕事もやり遂げることの双方を意識して、仕事を組んでいます。一緒に働くメンバーとは、助けてもらいたい時、また自分も相手の役に立てる時をきちんと伝えられる関係でいられるようなコミュニケーションを心がけています。

トップとの距離が近く、上下のない働きやすい組織

‐スタートアップ企業に入社されて、これまでいらした大企業と異なる点等はありますか?

一番違うのは、トップと社員との距離が近く、声が届きやすいところだと思います。
また、社内には若い新卒社員も、様々な業界から入った中途採用社員もいますが、そこにも上下はなく、お互いを尊重し取り組めていると感じます。そういう意味ではとてもフラットで、すごく働きやすいです。

部門をまたいで相談がしやすいので、自分がやりたいと思ったことを非常に進めやすく、意思決定が早いところもやりがいがあるのではないでしょうか。

‐「スタートアップ企業には若い方が多く、自分は浮いてしまうのでは」と不安に思う方も多いですが、藤吉さんはいかがですか?

20代、30代のメンバーが多いので、最初はそのような不安も若干ありましたが、
当社においては温かく受け入れてもらったと思います(笑)。頼りがいのある若手が沢山いて、お互いに協力して仕事を進められている環境です。皆、この会社の志に共感し集まっているメンバーなので、根っこの部分は共通しているというか…。ホスピタリティのあるメンバーに囲まれ、有難いことに日々気持ちよく仕事ができています。

自分にとって大切なことを核にし、それが実現できる環境を求めるべき

‐最後に、現在転職を検討している方への助言等をお願い致します。

転職はすごくチャレンジングなので、闇雲にやればいいとは思いません。
ただ、今は誰もが先を読めない状況で、そんな中で自分を支えてくれるもの、仕事をやっていく上で主体となるのは自発性や柔軟性だと思います。

「転職を重ねてはいけない」とか、スタートアップはどうとかというこだわりを持たずに、「自分は今後何に重きを置いていて、大切なものを守る為にはどのように仕事をしていきたいのか」を核にして、その為に新しい環境を求めることを恐れなくてもいいのではないかと今は思います。

子供を授かったことで私の核は大きく変わりましたし、その一方で変われない部分があることにも気付きました。変わるもの、変われないもの、どちらも諦める必要はなく、他と比べることもなく、自分なりのステップアップが出来れば良いのではないかと、今では思えるようになりました。

‐本日は素敵なお話をありがとうございました。

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