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スタートアップへの時短勤務転職で40代が求められるワケ~時短転職成約者データからみるママテラス転職~

女性の活躍推進や働き方改革が叫ばれる昨今、「時短転職」もここ数年で転職の際の選択肢として認知されつつあります。そして、ママテラスもサービススタートから3年を迎える中で、様々なご縁に携わらせて頂きました。

そこで今回は、ママテラスで、どのような時短勤務ポジションに、どのようなキャリアの方が転職を実現されたのか、成約者のデータに基づいてその傾向をお伝えしたいと思います。

一言に「時短勤務希望」と言っても、その勤務希望やご経歴等は様々です。ママテラスが、時短勤務希望の中でもどんな方に適したサービスなのかを知って頂くことで、サービスへの登録や活用について改めてご検討頂けたら幸いです。

6割が正社員・時短正社員としてご入社

まず、転職先ポジションの特徴について見ていきたいと思います。

ママテラス成約者の入社時勤務形態は、6割程の方が正社員・時短正社員です。
また、契約社員で入社した方も、その内6割は入社6か月以内に正社員・時短正社員に転換しています。

契約社員から正社員・時短正社員への転換する流れには、「キャリアアップ助成金」という制度の影響があります。これは契約社員等の有期契約として採用した人材を正社員化(時短正社員含む)した場合に国や自治体が助成金を交付する制度で、企業としては入社者との相性を見極める期間が得られ、正社員化時には交付金も得られるというメリットがあります。「極力正社員化したい」というインセンティブが働くため入社者にもメリットがあり、多くの企業が取り入れ始めています。


9割がコアメンバーとして、週4日~5日勤務

勤務日数は9割近い方が、週5日または週4日勤務で入社されています。
ママテラスでは時短勤務でも裁量と責任もある業務を担う、コアメンバーとしてのポジションが多いため、週4~5日の勤務を想定した案件が多い傾向にあります。

週3日以下のスポット的な勤務ができる案件は少なめですが、広報や財務等、高度な専門性が求められる業務に特化したポジションや、「まだ週5日でお願いする程の業務量がない」というスタートアップでは成約事例があります。

勤務時間は5~7時間/日。在宅勤務を活用している事例も。

「ママテラス」で募集している時短勤務案件は一日5時間以上を条件とするものが多く、その中で企業と登録者が希望をすり合わせて勤務時間を決定しています。

「残業が無ければフルタイムで働けます!」という方もいらっしゃいますが、その場合にも9時-17時(休憩1時間)等フルタイムの定時より1時間程度短い勤務時間で契約することをお勧めしています。
フルタイムで入社した場合、残業は殆どないと聞いて入社しても、繁忙期や状況の変化によって残業が発生した際にそれを断ることは非常に難しいためです。まずは時短勤務で契約し、会社の状況やご自身の負担も考えて、もっとできそうであれば30分、1時間と増やす等、入社後の契約見直しをお勧めしています。

また、在宅勤務との併用で、在宅日は通勤時間分を業務に充てて長く勤務する方もいます。運用方法は各社様々なので入社時に確認が必要となりますが、週に1~2日、決まった曜日に在宅勤務をする場合もあれば、子供の発熱時や親の病院付き添い時等、用事に合わせてスポットで行う場合もあります。

時間のコントロールが利きやすい管理系ポジションが約半数を占める

採用職種は、対外的なアポイントが少なく、自身で業務をコントロールしやすい人事や経理等の管理系の職種が約半数を占めており、次いで営業事務、マーケティングや事業開発といった企画職となっています。

ポテンシャル採用という考え方は薄く、これまでのキャリアで培ってきたコアスキルと経験を活かすことを想定したポジションで入社されています。
ただし、スタートアップは大企業のように組織がまだ細分化されていないため、職務範囲は広くなりがちです。そのため、未経験の業務が加わることもあり、新たなチャレンジをすることでキャリアの幅を広げることもできます。


【転職事例】
Aさん(40代前半)
〔経歴〕国内半導体メーカーで開発アシスタント(10年以上)、外資メーカー等にて営業事務や総務(4年)を経験
〔転職先〕社長秘書や総務を想定した管理部担当としてスタートアップに入社。入社後は営業事務と総務に加え、広報も新たに担当。



スタートアップではCEOとCxO以外は職位がないことも多く、これまで管理職の立場にあった方でも肩書なしで入社することが多々あります。しかし、企業の成長とご自身の貢献により、これまでに管理職の経験が無かった方でもマネージャーや部門長等にアサインされるケースもあります。


転職決定者の9割が35歳以上。即戦力となる、10年以上のキャリア経験が求められる。

では、次に転職を果たした人材の特徴について見てみます。
成約した方の年代から見ていくと、9割は30代半ば以上で、最も多いのは40代前半の方です。

スタートアップ企業と言えば20代から30代前半までの世代が中心というイメージが強いようですが、40代前後の方が採用されていることには明確な理由があります。
時短勤務でも即戦力として充分な成果を出せる人材となると、一定のキャリアを積んでいることが求められます。どのような業種や職種においても、10年程度以上のキャリアの中で、以下のような経験を得ていることが一つの目安となっているようです。

① 担当者として一人で業務遂行する経験(3年)
② その後、リーダー的な立場で、より広い視座や大きい責任の中で成果を出す経験(3~5年)
③ 異動や転職を経て、異なる環境の中でもパフォーマンスを出した経験(3~5年)

大学卒業後、22歳からキャリアをスタートしたとして、上記のようなキャリア+途中で育児休暇を1~2年取得すれば30代半ばを迎えるため、必然的にこの年代以降の方が採用されやすいのです。



スタートアップのスピード感や混沌とした環境を楽しみ、成果を出せる人が求められる

別コラム(ママテラスが紹介するスタートアップの特徴)でも触れましたが、スタートアップは以下のようなマインドやスキルを持っている方が活躍しやすい環境です。
・自分自身で意思決定し、業務を構築・推進した経験のある方
・前例がないことや変化を恐れず、むしろそのような環境も楽しめる方

転職を実現した方は、上記のような経験がご経歴から読み取れます。

【転職事例】
Bさん(40代前半)
〔経歴〕金融業界にて3つの企業に在籍。通算13年の間に企画や事業開発、経理を経験。海外にある日本企業で経理のグループヘッドとして多国籍のチームを統括
〔転職先〕創業直後のモビリティ系スタートアップに転職。経理として、管理会計フローの構築・改善や決算業務等を担当

Cさん(40代前半)
〔経歴〕様々な業種の企業にて営業事務とカスタマーサポート(CS)を10年以上経験。CSリーダー時代には重大なクレーム率の低減を実現
〔転職先〕ヘルスケア系スタートアップにカスタマーサポート立ち上げメンバーとして参画



もちろん、30代前半でも転職を実現している方もいます。Dさん、Eさんは、業種や環境が変わっても即戦力として活かせるコアなスキルを前職で培っており、これが転職成功に繋がっています。

【転職事例】
Dさん(30代前半)
〔経歴〕上場企業と中小企業で10年に渡り経理・人事労務・総務の管理業務全般に従事。少人数で多岐にわたる業務を改善・推進する経験を重ねる
〔転職先〕経理、総務、社内システム管理等を行うコーポレートスタッフ

Eさん(30代前半)
〔経歴〕総合商社にて営業事務に従事。貿易実務の経験に加え、英語や財務諸表を読み解くスキルを磨く
〔転職先〕グローバルな顧客を持つコンサルティングスタートアップのカスタマーサクセス

実績が問われるスタートアップ企業への転職では、成果が伝わる経歴情報を充実させる

多くの時短勤務希望の方と日々お話しする中で、「40歳を過ぎると転職しづらいというのは、本当ですか?」という質問をよく頂きます。弊社からは「大事なことは、年齢よりも、年相応にキャリアを積めているかどうか」とお伝えしています。

スタートアップは実力世界です。ママテラスの成約データが示している通り、年齢がいくつであろうと、時短勤務希望であろうと、あなたの力が必要と感じれば企業は採用します。

それだけに、これまでの職務経験や実績についてはシビアに問われますので、「時短勤務でも、即戦力として力を発揮してくれそう!」と企業に伝わるよう、ご登録情報を充実させておく必要があります。

【登録情報のポイント】
・少なくとも直近5年程度の職務経歴は登録する
  直近勤務先だけのご登録では、「ここ数年のご経験しかわからず、スカウトできない」という企業の声が多いです。
・企業がよく見る「職務要約」欄は、以下を意識した記載にすることをお勧めします。
  ‐アピールしたい経験やスキルを中心に記載する
‐数字での具体的な実績を記載する
・職務経歴書を添付する
  企業とのカジュアル面談や選考に進めるには、職務経歴書を求められることが多いです。
  早めのご準備をお勧めします。この際にも、経験やスキルについて、数字等具体的な実績を示して記載することが肝要です。



ご自身のご経験やスキルが伝わるものになるよう、この機会にご登録情報を見直して頂けると幸いです。

written by 澤田由紀子

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