仕事内容
【業務概要】
企業との数理最適化に関する共同研究プロジェクト並びに企業へのコンサルティングを担っていただきます。
主にプロジェクトの技術コンサルティング及び取りまとめをお任せします。
※ご経験に応じて、最初は「数理モデルの構築・実装・レポート作成」などからスタートも可能です。
具体的には…
1.技術見解取りまとめ
2.プロジェクト計画書作成
3.プロジェクトデリバリー=数理モデルの構築・実装・レポート作成
※数理最適化の技術的な視点でのプロジェクトデリバリーだけに特化したプロジェクトマネジメント
【これまでの共同研究実績】
・エネルギー供給の制御
・信号機制御の最適化
・周波数の割り当て方向の最適化・ブロードマインド:保険商品の推薦最適化
・シフト最適化
・素材企業:材料構造最適化(ブラックボックス最適化)
※その他、数々のEnterprise企業との共同研究・PoC実績がございます
【仕事の魅力】
当社では、技術開発・事業開発の両面でグローバルに活躍できる場があります。
・グローバル企業のエンジニア・研究開発者との共同での技術開発(英語でのやりとり)
・多様な国籍・バックグラウンドから構成されるチーム
・アジア・ヨーロッパでの海外プロジェクトへの参画機会
また、エネルギー、自動車、交通、物流といった様々な産業における国内外の大企業と、社会実装を目的としてプロジェクトを実施しているため、基礎研究に留まらないところが魅力です。
さらに、スタートアップとしてのスピード感と裁量、大企業の第一線のエンジニア・研究開発者と仕事ができるのが魅力です。
尚、技術的な観点では、数理最適化、量子アニーリング、量子ゲートといった幅広い技術領域をカバーしています。
当社では量子最適化技術に関する研究を社内で行っており、その研究成果を社会実装するための計算基盤の構築や大企業との共同研究を行なっています。
数理最適化エンジニアも社内の研究者やソフトウェアエンジニアと議論を行いながらプロジェクトを進めていく刺激的な環境です。
今後、量子ゲート方式が展開していく過程において、社内外における様々な専門性のある研究者やステークホルダーの方々と一緒にプロジェクトを進めることができます。
【開発環境】
・主な開発言語:Python
・ライブラリ/フレームワーク/スキーマ:FastAPI
・クラウドサービス:Azure,AWS・デザインツール:Figma、Photoshop、Illustrator
・開発CI/CD:GitHub, GitHub Actions, Docker, Kubernetes, Codecov, Datadog
・その他ツール:G-Suite, Microsoft teams, Slack, Notion
必要な経験・スキル
【必要なスキル】
1.数学、物理学、数理最適化いずれかの分野の修士号を取得している
2.数理最適化プロジェクトの進め方のイメージを有する
3.Pythonでのプログラミング経験
【歓迎するスキル・経験】
- 数学、物理学、数理最適化いずれかの分野の博士号を取得している
- 量子技術、量子アニーリング、イジングマシンに関する専門的な知識
- 数理最適化の専門的な知識
- ビジネスレベルの英語力
- 共同研究プロジェクトにおいて、顧客のニーズを理解し期待値コントロールをしながら適切にプロジェクトのゴールを設定し、適切な人員リソースを割り当て推進することができる能力
- コンサルティングファームなどで技術側の立場で、Enterprise企業とのプロジェクト推進の経験がある方
【求める人物像】
・スタートアップを次のステージに成長させることにやりがいを感じる方
・社内エンジニアやクライアントの専門家や研究者と対峙できる技術知識を要している方、もしくは主体的にキャッチアップしていただける方
・Slack等を通じてプロダクトの進め方に関する非同期コミュニケーションを円滑に取れる方
・課題についてチームに相談して議論できる力やチームメンバーと共に解決する力
・新しい技術に対する学習意欲を持つ方
・プロジェクト推進に対してやり切る意欲やこだわりを持っている方
・自分の持っている知識・知見をドキュメントでオープンに共有できる力
募集概要
(フルタイムの場合)
株式会社Jijについて
Vision
「計算困難な課題を解決する」
昨今のインタ-ネットやAIの技術発展は人の行動パターンの予測を可能にし、そこから生まれるであろう移動ニーズやエネルギー需給変動に対する新たなサービスが生まれつつあります。翻って、質、量ともに膨大となった予想データや制約条件の中でにベストな判断を下す計算を行うことは、従来手法では決して簡単ではありません。実際、多くの場合、職人技や経験によって補完されていることがほとんどです。そのような現在進行形で社会課題となりつつある「計算困難な課題」に対し、Jijは量子技術をベースにしたイジングマシン・アルゴリズムの活用で解決を目指します。
事業内容
【企業概要】
量子・イジング計算機向けの最適化アルゴリズム・ ソフトウェアの開発・販売を行うスタートアップ
【サービス内容】
⚫︎JijZept:最先端の量子・イジング計算機を専門知識がなくとも使えるようにするクラウドサービス
⚫︎共同研究開発、実証実験:量子アニーリング、イジング計算機活用のための共同研究開発、定式化、アルゴリズム開発のコンサルティング
【詳細】
産業における技術革新が加速する中で、配送ルート・シフト配置などの大規模な組合せの中から最適な答えを素早く見つけたいというニーズが物流や材料、通信などあらゆるサービス分野で生まれています。このような「組合せ最適化」へのアプローチの1つとして量子アニーリングがあるものの、実用化に向けて様々な障壁があるのが現状です。
そのため弊社は「サービスとしての数理人材 (Expert as a Service)」をコンセプトに、企業専門知識が必要なテクニックやノウハウをクラウドサービスとして提供するJijZeptを開発しております。
JijZeptは開発者向けのプロダクトでありますが、量子アニーリング自体に専門的な知見が必要となるため、企業への導入が通常のソリューションと同じようには進んでいない現状がございます。そのため、量子アニーリングの技術をクライアントの事業に適応することで、どのように事業をスケールさせていくことができるのかを提案した上で導入推進していく必要があります。
また導入ターゲットとなるクライアントは、量子アニーリング技術を活用した事業を運営している事業会社、最適化ソリューションや量子アニーリング技術を調査している研究機関、様々なクライアントの課題を解決しているSIer、ITコンサルティングファームなど多分野に渡ります。
また、Jijは以下の「経営技術」をコアとした、本物志向のプロフェッショナル集団です。多様な専門知識・バックグラウンドを持つメンバーが、所属チームの垣根を超えて働いています。
⚫︎ビジネス開発
溢れる情報によって変貌する社会において、各事業会社が直面する課題から「組合せ最適化問題」を発掘するビジネス分析を行っています。「解決困難な課題」が解決される技術が実現した際、どのようなビジネス活用方法・社会インパクトを創造し得るのかといった有意な課題の特定に関心を持つメンバーで構成されています。
⚫︎アルゴリズム開発
量子計算、あるいは量子アニーリングを始めとした量子最適化術の理論研究を行っています。Jij自身もSTART(科学技術振興機構)の大学発新産業創出プログラムを通じて設立され、コアメンバーも世界トップクラスの量子アニーリング研究者らによって構成されています。
⚫︎ソフトウェア開発
ミドルウェア/クラウドサービス開発に向けたバックエンド開発を行っています。Jijではマイクロサービス アーキテクチャを採用し、イジングマシンのようなまだ黎明期の計算機や他計算機に対応できるクラウド基盤の構築に取り組んでいます。
【今後の展開予定】
●量子技術を活用した数理モデリングの作成・実装を支援するプロダクト"JijZept"は、日本のみならず、米国・欧州・アジアで販売予定です。
●「2028年末までに量子ソフトウェア領域でグローバルにデファクトスタンダードを獲る」ことを中期目標としており、この目標を達成するために、グローバル思考で、専門性を有するメンバーを募集しています。
代表取締役社長
山城 悠
学部生時代に素粒子物理学を学びながらも、OISTにてリサーチインターンでダイヤモンドを使った量子情報に関する実験の研究に携わる。
統計力学と量子計算に興味を持ち、大学院は量子アニーリングという量子力学を使った最適化アルゴリズムの提唱者の一人である東工大の西森教授の研究室へと進学。
そして大学院進学して間も無く、東北大の大関准教授と出会い、文科省管轄 JST-STARTプロジェクトに参加。
量子アニーリング技術への社会実装のために研究開発者として活動を行う。 2018年11 月にSTARTプロジェクトの成果を持って大関准教授らと共に Jij Inc. を創業。
メンバー
西村光嗣
東京工業大学大学院 理学院物理学系西森研究室 博士課程卒業
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