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時短勤務ポジションへの転職活動スケジュール

時短勤務での転職を考え始めたものの、「時短勤務での転職は難しそう」、「周囲に近い状況や志向の方がおらず、相談できない」といった状況で、なかなか具体的に進められずにいる方も多いように思います。
転職経験があった私自身も、時短転職の際にはどう動くべきかわからず、本格的な転職活動を始めるまでに時間が掛かりました。

今回は、転職活動前の準備から転職サイトへの登録、企業選考、そして、内定承諾して前職退社までの、スタートアップ企業への時短転職活動の流れやスケジュールについてお伝え致します。

スタートアップ時短勤務への転職は2~4か月間の短期勝負

スタートアップの時短勤務ポジションへの転職の場合、
・大企業に比べて組織が小さい為、選考過程が短い企業が多い。
・内定承諾~勤務開始期間が短い傾向がある。
といったことから、転職サイト登録から新しい会社に入社するまでの全行程で2~4か月程度かかるのが一般的です。

言い換えると、早期から転職活動を始めてもその間に企業状況も募集ポジション状況も大きく変わってしまいますので、「転職希望時期の2~4か月前」を目途に転職活動を開始することをおすすめします。

ママテラスをご活用頂いた場合、転職活動のプロセスは以下のようなものです。
〈ステップ1〉サイトに登録し、募集情報閲覧や企業とのやり取りの中で応募先を決める(2週間~1ヶ月程度)
〈ステップ2〉書類選考、平均2回程度の面接実施、採用内定(1ヶ月程度)
〈ステップ3〉内定承諾〜前職退職、転職先への入社(1~2ヶ月程度)

転職を始める前に、転職目的を明確にする

それぞれのプロセスについて説明する前に、まずは転職活動を始める前の準備についてお話ししたいと思います。

短期勝負であるスタートアップの時短勤務ポジションへの転職を成功させるために最も大切なことは、「今回の転職は何を得るためのものなのか」という目的を明確にすることです。

転職の目的が曖昧なまま「とりあえず動いてみよう」と転職活動に入ると、企業との面談を繰り返すばかりで転職する企業を絞れなかったり、流されるままに転職したものの「希望と違う」と数か月で退社したり…といったことに陥ることがあります。

また、特にポジション数が少ないスタートアップ、しかも時短勤務ポジションの場合、「内定を貰ったポジションを比較して検討する」という新卒就活のような動きでは機会を逃しかねません。
「幸運の女神には前髪しかない」ということわざがありますが、スタートアップの時短勤務転職の状況はまさにこの通りで、自らの条件を明確にした上でその条件に合う案件をしっかり掴むことが大切です。

再就職にあたって多くの方が重視する点として挙げるのは、
①キャリアや能力向上につながる
②報酬面
③時間的自由度がある といった点です。

三拍子揃う企業はなかなかありませんので、この3つの要素についてご自身にとっての優先順位をつけることが大事です。ここが明確だとターゲットとなる転職先が絞られます。例えば、報酬面を重視するのであれば、中堅~大企業が転職先になるかと思います。

〈ステップ1:応募案件を選び〉は、自らの経験・スキルが活きるポジションを

ご自身の転職目的が明確になったなら、応募案件を選定する段階となります。

【転職サイトへの登録】
企業の選定にあたっては、自らの転職目的にあった転職サイトを選んで登録することをおすすめします。時短勤務での転職を希望する場合、そういった募集情報を個人の方がタイムリーに探すことは非常に困難です。また、上場していないスタートアップ企業については、公開されている企業情報も限られています。自らの志向・目的にあったサイトを活用することで、自分だけでは探せなかった優良企業と会える可能性が高まります。

【案件の絞り込み】
サイトに登録したら、掲載されている案件から
①自らのスキル・経験、関心にあった職種や業種
②希望に合った勤務地や勤務日程等の勤務条件
といった切り口で案件を絞り込みましょう。

ここで大切なのは、自らのスキル・経験が活きるポジションを選ぶことです。
スタートアップでは業務範囲が広い傾向があるので、募集ポジションの業務内容全ての経験がなくとも構いませんが、コアとなる業務の経験は求められます。中途採用=即戦力採用であり、特にスタートアップの場合は業務フローが確立しておらず、人数も限られていますので、その分野のプロとして動ける方でないとやっていけない状況だからです。

コアとなるスキル・経験をどのように展開できそうか(深堀したいのか、関連する業務経験を拡げたいのか等)といった観点も持ちつつ、応募ポジションを絞り込んでいくとよいでしょう。

活動前に理解しておきたい「キャリチェン」のリスク

転職希望者とのキャリア相談の中で、「今までの仕事とは違うことがやりたい」というキャリア・チェンジ希望を伺うことがあります。リサーチャーとして活躍されてきた方がマーケティング職にチャレンジするというケースはこれまでの経験・スキルを活用したものだと思いますが、例えばマーケ職から人事といった職種の転換を希望される場合は、以下のようなリスクがあることをご承知おき下さい。

・中途採用=即戦力採用なので、実務経験がない場合は選考対象外となる可能性が高い。
 ※資格等を保有していても、実務経験がない場合はNGのことが多いです。
・一定社会人経験があっても、当該業務の経験がない場合は第二新卒と同等とみなされ、給与レベルが下がることが多い。

上記のようなリスクがありますので、キャリア・チェンジを希望される場合、まずは現在の勤務先で異動等を相談してみることをおすすめ致します。


「気になる」や「カジュアル面談」で企業と接触し、【応募案件を決める】

【応募案件を決める】
案件を絞り込んだ上で、そこから実際に応募する企業を決めていくのですが、募集文面だけからマッチ度等を判断することは難しいと思います。
そこで、ママテラスでは2つのことをオススメしています。

1つは、「要件には合っているが、応募まで意向が固まっていない」というポジションについて、「気になる+」をすることです。
ママテラスに掲載されている募集案件について「気になる+」をすると、募集企業に通知が行きます。通知を受けた企業は登録者情報を確認し、経験・スキル等の合致度を判断します。経験・スキルの合致度次第では企業からスカウトされる可能性が高まります。

もう1つのオススメは、「カジュアル面談」を活用することです。
未上場のスタートアップ企業では公開情報が限られるため、その企業の将来性やビジネスモデル、募集ポジションの詳細がわからないことが多いです。そのため、企業やポジション詳細についての説明を含めた「カジュアル面談」を設定しています。
選考要素が全くないわけではありませんが、その時点で「志望理由は?」等と訊かれることはなく、会社の説明をすると共に、個人の方の経験や希望を聴き取りながら、互いの妥結点を見出す面談です。「関心はあるものの、はっきりと志望できない」という状況の場合、まずはカジュアル面談を依頼してみることをおすすめしています。

いずれの場合も特記事項に経歴サマリーを入れたり、職務経歴書を添付するといった登録情報の充実をしておくと、企業からのメッセージが着やすくなります。企業へのアクション前に是非ご準備下さい。

〈ステップ2:選考〉では、互いに求めるものをしっかり擦り合わせる

応募ポジションが決まったら、「応募」をクリックします。

まずは書類選考となりますので、職務経歴書を添付等で先方企業と共有してください。
※「カジュアル面談」後、正式に応募する際はその旨企業にご連絡下さい。

書類選考を通過すると平均2回程度の面談による選考過程となります(面談回数は企業規模等によって異なります)。CEOとの接点を持つママテラス経由での選考の場合、小規模スタートアップ企業等では初回面談がCEOとの面談となるケースもあり、その場合には面接回数は少なめに抑えられ、内定までの期間も比較的短くなる傾向があります。

中途採用の選考ですので、ご自身の職務経験に関する質問が多くなされます。その際に大切なことは初対面の相手にもその経験が伝わるよう『定量的成果』で話すようにすることです。
『定量的成果』で話すとは、「チームメンバーとコミュニケーションを取り、成果創出に努めました」といった曖昧な表現ではなく、「〇名程のチームリーダーとして業務の見直しに取り組み、5名程で行っていた業務を3名で行えるようにしました」というように具体的な成果がわかるように伝えることです。

また、ご自身にとっても転職先を見定める機会ですので、自らが希望する仕事や働き方ができるのか見極めることができるよう、質問事項をしっかり用意しましょう。

尚、最近では選考過程の中に数日~1週間程度の「インターンシップ」期間を設ける企業もあります。数日間出社してもらい、互いにマッチ度を確認するというものです。時間を取られる面はありますが、入社後のアンマッチを避けられるので、導入する企業が増えつつあります。
もし初めてのスタートアップ企業への就業に自信が持てない場合は、「インターンシップ」をこちらから提案することをオススメします。

選考中は「時短勤務希望を隠す」?

「選考では時短勤務希望であることを言わないでください。内定が出たら調整しますから」と人材紹介会社から指示されたという話を聞いたことがあります。

「時短勤務希望です」と伝えた途端に人材紹介会社や企業からの対応が冷ややかになったという経験を持つ方も少なくないと思いますので、こんな話がまことしやかに囁かれるのかも知れません。

弊社では入社後の勤務希望について選考段階から明確に伝えることをオススメしています。
勤務形態は採用可否や入社条件を決める一要素ですし、時短勤務を希望する転職者にとっても重要な事項ですので、曖昧にしたまま内定が出てしまうと却って大きなトラブルになります。

スタートアップ企業では労働時間よりも成果に繋がるスキルや経験を評価しますので、勤務希望を明確に伝えると共に、自らの経験・スキルを活かして応募先企業でどんな成果を挙げられるかをしっかりとアピールすることが選考では重要だと思います。


入社に向けた最後の壁は「内定承諾」と「前職退職」

【内定承諾】
無事選考を通過すると、携わる業務や勤務時間、給与、待遇等を記した「オファーレター(採用通知書)」が企業から出されます。
これに合意すれば、「内定承諾」となり、就労および採用が確定します。承諾にあたり不明点等あれば、この時点で明確にしておきましょう。企業によっては、「オファー面談」として条件説明のための面談を設定する場合もあります。

「内定承諾」時によくあるのが、「給与をもっと上げられないか」というご相談です。
詳細はママテラスコラム「スタートアップ×時短転職 で給与はどうなる⁉」https://mamater.as/column/salary/に記載しましたが、業務内容と勤務形態から決められた入社時給与をこの時点で上げることは容易ではありません。仕事を始める前に「もっと出来ます」とは証明できないからです。

弊社としては、入社時給与額の交渉よりも、入社後の評価時期や評価を上げる為のポイントについて確認しておくことをおすすめしています。具体的には、「一旦はこの年収だが、3か月後(または6カ月後)に双方話し合いの上、見直しを行う」といった内容をオファーレターに入れることをおすすめします。

【前職の退職】
「内定承諾」=転職先企業での就業が決まりますので、速やかに現職の退職手続きに入りましょう。
現職で強い引き留めにあうこともあると思いますが、必ず約束した入社日に間に合うよう退社手続きを進めて下さい。少人数で、状況変化の早いスタートアップ企業にとって「数週間」の変更は大きく、入社時期の変更によって破談となったり、給与が変わった事例もあります。くれぐれもご注意下さい。

転職成功の鍵は、明確な目的

以上がスタートアップの時短勤務ポジションへの転職活動の流れとなります。
2~4か月という短い期間にいろんなことがあるかと思いますが、ママテラスではキャリア相談や企業とのやり取りのサポート等も行っていますので、必要な折には是非気軽にママテラス事務局までご相談下さい。

多くの方の転職活動をサポートする中で感じることは、「今回の転職は何を得るためのものなのか」という目的が明確な方は納得感の高い転職が出来ているということです。
転職活動ではいろんなことがありますし、それにもまして入社後の公私充実には様々な難しさがあると思います。そんな時にも、「私はこうしたいから、この選択肢を選んだのだ」という思いがある方は強く歩みを進めている気がします。

「転職は慎重に。」
現状からの脱却ではなく、「何を棄ててでも、何を得たいのか」が明確になってきた時があなたの転職タイミングかと思います。走り出したら早いので、走る前の心の準備が重要です。

written by 河西あすか

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